黄金週間 6


こうした結果が出たとき、その解釈にはくれぐれも注意しなければならない。
この統計は、「野菜・果物をたくさん食べる人は、そうでない人に比べて、大腸ガンになるリスクが明らかに小さい」ことが証明でなきなかったというものだ。
このことから、「大腸ガンになるリスクは、両者の間に差がない」ことが証明されたわけではない。「明らかな差があることは証明できなかった」が、おそらく多少の差はあると考えるほうが自然であろう。
実際、多少の差はあったのだが(8%程度)、統計的有意差にまでは至らなかった。
また、他の研究によれば、「野菜や果物をごくわずかしか食べない人は、普通にとっている人に比べて、大腸ガンになるリスクは65%も高まる」という統計もある。
特に生き物(人間)が相手の場合、研究の切り口の違いや、文言の解釈の違いなどにより、さまざまにニュアンスの異なる結果が出ることがよくあるのだ。
ただし一般に、野菜や果物をとることが、胃ガンを初めとした多くの疾病に対し予防的に働くことについては、ほぼ疑いの余地がない


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