心中 3


<プレマ・セミナー>では、数カ月前から、『マハーバーラタ』のなかでも東洋の聖書といわれる『バガヴァッド・ギーター』の解説を始めている。
現在、3回のセミナーを経て、第一章詩節三まで進んだ。毎回、古典でありながら、現代の人生に応用できるあらゆるトピックが現れるので面白くて仕方がないという有り難いお便りをいただいたりするが、実は誰より、私自身がそう感じているのである。
それにしても、3回かかって詩節が3つ。このままでは、センセーも死んでしまうと思われるかもしれない。しかし、心配はいらない。
これまでは全体像のおおまかな説明をしてきたので時間がかかったが、これから物語は実際にアルジュナが悩み苦しむという本編に入り、加速していく。
西洋の聖書を説く者は日本にも数多くいるが、東洋の聖書を語らせてもらえる者は少ない。そのための準備は毎回、小説書きと同じように「楽し苦しい」作業となるが、訳出をされた諸先生方も同じような感じだったのではなかろうか。
それより、ちょうど上村先生が訳出に没頭されたのと同じ年頃となり、先人が、文字通り命を賭して残してくれた業績のおかげでこのようなセミナーが持てることの幸せを、私もかみしめているところである。


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