マダムと肋骨 3


今回、四国から広島、京都・奈良方面を回ればそのまま東京に戻れると思っていた私は、
考えが甘いことが後に判明した。
出発の直前になって、善光寺に行くようにという予言が出てきたのである。
“Zenkoji”という音が、タミルの古い文字で書かれているそうで、
読み手のほうは、それがどのあたりにある、どのような寺なのかはもちろん知らない。
ただ、少し前、長野からおいでになった方について、
『あなたの近くに瞑想の師が近々行くことになるので……』
という記述があったので、そのことだと説明した。
長野訪問と善光寺参拝は、忘れ得ない巡礼となったが今回は割愛し、
ともかくも名古屋から長野を経由して東京に戻ったのが20日の深夜、
翌日、ふたたび広島に行くようにという指示があり、
22日の深夜にふたたび帰京した。
行く先々で骨の具合を聞かれ、
しかしその度、よい返事ができないので、
さすがに私も不安になってきていた。
が、いずれにしても、病院に行くことはできない。
あの飄々とした医師が、なんと……


半月以上にも渡る、
超大型・日本人離れした夏休みをとっていたのだ。
だが、どんな休みにも終わりが来る。
電話をしてみたら、再開しているというので、
なんとか時間をやり繰りして行ってみた。


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