2月14日(四日目)


ティルパティ → シュリ・カーラハスティ → ティルパティ
この日午前、われわれはバラジ神のダルシャンに速やかに与る予定だ。
この強大な神さまにどのように祈ったらいいのか、何を願ったらいいのかが分からない、
という方も、もしかしたらおられるかもしれない。
願いがかなってしまうとしたら、
それが怖いと思う方もおられるかもしれない。
そうした皆さんのためにこの地で、われわれは特別な儀式に与る予定でいる。
皆さんはただ、この儀式に身を任せ、事実上の瞑想状態を楽しんでいただいたらよい。
さらにまた、バラジ神に直接願うのが恐れ多いという人のためには、
その妃にあたる女神パドマヴァティの寺院も巡礼する。
ちょうど、婚礼の席でぶどう酒がなくなっていることに気づいたとき、
聖母マリアがイエスになんとかしてくれるよう願ったように、
そして時がまだ熟していないことを知りつつも、
結局、聖母の言われるがままイエスが水をぶどう酒に変えたように、
われわれも、バラジ神に直接何かを願うのが躊躇われるならば、
その妃・女神パドマヴァティに祈りを捧げることができる。
その後、バスはシュリ・カーラハスティに向う。
聖地カーラハスティは、ティルパティから東に約36kmの場所にある。
タミルの人々はこの寺院を2000年以上前から、南インドのカイラス山、
傍らを流れる小さな川を南インドのガンジス河として崇めてきた。
もともと、5大元素を象徴するシヴァ神の聖地のうち、
この聖地は「風」元素を象徴する。
移り変わる相対界の流れの象徴であり、また、動きのもととなる力の象徴でもある。
ここはまた、『神々の科学』のなかで、
シヴァ神がリンガム(宇宙卵)として聖者の胃からお出になった後……


最初にホーマを捧げるよう指示された聖地でもある。
すなわち、皆さんに瞑想をお教えするとき、一緒にいてくださる、
またはそのとき皆さんに実際に瞑想を教えてくださっているシヴァ神と、
その象徴であるシヴァ・リンガムは、
最初にここで人間からの正式な礼拝を受けたことになる。
2月14日、西洋では愛の使徒・聖バレンタインの日。
われわれは2012年のこの日を、
ティルパティとシュリ・カーラハスティという、二大聖地で過ごす。


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