旅日記36


7月12日
インドに残りながら、
私の心は依然、ツアーから離れることができなかった。
飛行機はもう、チェンナイを発っただろうか……。
シンガポールに着いたころだろうか……。
チャンギ空港では、楽しんでおられるだろうか……。
成田に全員、無事に着かれただろうか……。
瞑想をお教えし、あるいは一緒に聖地を巡り、
そんなふうにして接した皆さんに対するこの愛しさはいったいなんなのか。
聖者は、私が瞑想を教える人たちも、
聖地を旅する人たちも、
予言をお読みする人たちも、
深いつながりがあってそうなると書いている。
しかしそれにしても、この胸の奥から湧き出るような、
苦しみにも似た愛着はいったい何か……。
先生


瞑想講座が終わるときも、
会員の皆さんとの個人セッションが終わるときも、
そして特に、聖地を巡る旅が終わるときも、
いつも感じる胸の苦しみを抱えながら、
この日、私自身のインドでの旅が始まっていた。


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