旅日記32


7月11日-2
大聖シャンカラが、いつの時代の人物だったのか、
はっきりしたことはわかっていない。
学術的には八世紀の方であったとされるが、
確証はない。
確かなことは、大聖シャンカラこそは、まさに失われつつあった究極の
不二一元論を再興した大聖者であったということだ。
今日、ラーマクリシュナ・パラマハンサがあるのも、
スワミ・ヴィヴェーカーナンダがあるのも、
われわれが不二一元の大哲学を学ぶことができるのも、
すべてはこの大聖者のおかげであると言ってよい。
その後継者が、シャンカラーチャーリヤである。
もし、このシャンカラーチャーリヤについて皆さんが知っていて、
かつ、聖下に直接お目にかかることができると事前にアナウンスしたならば、
今回の旅の参加者は倍になったかもしれない。
だが、お目にかかれるかどうかは、この日になってもまだ分からなかった。
われわれは、どうなることか分からないままの状態で、
二十分、三十分と待つこととなった。
そうしてついに……


われわれはシャンカラーチャーリヤの謁見室に導き入れられた。
インド 141

蓮華の御足


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