第三回 〜パリ・ルルド・ヌヴェール〜 二日目


 旅の最大の目的地・ルルド。1858年、聖母マリアが14歳の少女ベルナデッタに出現し、泉を湧き出させ、奇跡を顕した地である。以後、 140年以上にわたって、病気の治癒などの奇跡が続いている。
 朝10時発のTGV(フランス版新幹線)に乗り込む前、全員に幕の内弁当が手渡される。これが意外に美味しいと、皆さん満足。
 午後4時、ルルド。私も、参加者の多くも、何十年も来てみたいと思っていた憧れの地。
 
 添乗員の下江さん。40過ぎのこの人、あまりに板についたひょうきんぶりで、すでに一行の心をつかんでいる。夕食後、彼は全員を引き連れ、いよいよ御出現のあった洞窟前へ。世界中からの巡礼者。車椅子の人びと、介添えのボランティア。そして祈り……。
 その前で下江さん、「ええー、洞窟の上の御像のあるところが、マリア様が実際にお出になった場所で……」と大声で言ったところで、周りから「シーッ」という声。巡礼者らのひんしゅくを買う。
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ご出現の洞窟前に並ぶ人々。
右上にマリア像が見える。


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