学会5


正しいか正しくないかはひとまず置くとして、
とにかく公的な資金はもう出ないのであるから、
どなたか篤志家の方を探そうという話になったことがある。
または、当時新設されようとしていた首都大学東京のなかに
そういう講座を一つ設置してもらうための“口利き”を誰かにしていただくか……。
もう3、4年も前のことだが、
どうしたわけだか私が、
京セラの稲盛和夫さんや、評論家の竹村健一さんにお手紙を書くことになった。
稲盛さんが、人間の未知の能力についてたいへん興味をもっておられることは、
よく知られた事実である。
彼はそのためにさまざまな修行をし、
また、出家もされた。
その経営道自体が修行のようなものであるとも聞いていた。
そのような氏が、あるとき突然、私の講演会においでになり……


ハイと手を挙げて質問をされたことがあった。
その内容はやや驚くべきもので、
「サイババ様は夜、普通の人間のように眠られるのか」
というものだった。
意識レベルがはるかに高い存在について、
人がどうこう言うことはできないが、
しかしこの答えは、ヴェーダのなかで語られていて、
今日では毎回、瞑想講座の二日目に必ずお話しする内容である。


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