天才 4


先月から<プレマ・セミナー>のほうでは、【ヨハネによる福音書】の解説が始まっている。
準備をしていてつくづく思うのは、マタイ、マルコ、ルカの3福音史家も偉大であったが、それにも増してヨハネによる記述が群を抜いていることだ。イエスの言行ばかりでなく、存在に対するヨハネの深い洞察にも、ただただ驚く他はない。
自然界は、まるで突然変異のように、こうした天才を生みだす(ヨハネの場合は同時に聖者であるが)。
そうして天才たちには、まず例外なく、われわれ凡夫と違ったところがある。たとえばペレルマンが「証明が正しければ、賞は必要ありません」と言ったように、ヨハネの関心は、ただただ同時代に生きた神人(かみびと)について、でき得るかぎりの記述をしたいというものであったに違いない。
そうして彼自身は、島流しの刑を受けつつ現世を終えた。まさに、「イエスについて深く知っていただければ、私の体は死んでもいい」。おかげでわれわれは現在、彼の残した類稀なる文章を堪能できる。
前回は周辺知識の解説に終わったので、この27日から実際に福音書本文を読み解いていきます。新約聖書の冒頭から、宗教や信仰の本質に深く係わる記述となっています。
そうしたことに関心のある方は、是非聞きにおいでください。後半の<瞑想くらぶ>では、インドの聖者の言葉を解説する予定で準備しています。
また、<プレマ・セミナー>実施の曜日について一週間限定でアンケートを実施しますので、ご協力をお願いいたします。


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