運気 13


そんな大山君も、戦うことに強烈に悩んだ時期もあったという。
しかし今、彼は戦いを通じて何かを与えたり伝えたりしていくことが自分の「ダルマ」だと感じている。
トーナメントにおける次の試合は、桜庭和志か秋山成勲、またはメルヴィン・マヌーフになる。
もともと大山君は、桜庭選手の戦いを見て触発され、柔道家から総合格闘家に転身したのだった。
そして、秋山成勲はいうまでもない、反骨の柔道王。「格闘界史上、最も危険な男」マヌーフは、前回、大山君をTKOで下し、しかし本当はどちらが強いのか、もう一度やりたいと言い残していった選手である。
このうちの誰かと次回、大山君が戦うとき、私は札幌で瞑想を教えている。思えば1年半前、試合の一週間前だというのに彼は三日間の瞑想講座に参加してきたのだった。
それまで、彼のK-1での戦績は2勝7敗だった。瞑想を始めた後は4勝2敗。それはもちろん、すべて彼の才能と努力の賜物なのであるが、瞑想を教えた私としてはこれほど嬉しいことはない。
060820

厄払いのために崩壊したサンダル


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