判定 4


ボクシングにおいても、それはときどきある。かつてのWBA世界ジュニアバンタム級王者鬼塚勝也は、素人目にも専門家の目からも負けと思われる試合に幾度も判定で勝利し、結局5度も王座を防衛するという“離れ業”を演じた。
こうして、誰の目にも負けている試合をどうやって判定勝ちするのか、「協栄マジック」という言葉が生まれたのだった。
その一時代前、13回防衛の日本記録を持つ大チャンピオン具志堅用高の世界戦においては、相手の選手はきまって試合前、体調を悪くした。それは、巧妙に贈られたオレンジなどの果物が原因であったと具志堅引退後に報道されたが、いずれのケースも真実は神と関係者のみが知ることだろう。
今回の採点疑惑がこれほど大きな波紋を呼んだ理由は、亀田興毅という選手のさまざまな話題性もさることながら、実際には誰も触れたがらない、特に業界関係者なら触れてはならない、一つの“偶然”にある。
それは、亀田が所属するのもまた、具志堅、鬼塚ら、あの一連の“マジック”を生んだ、まさにその協栄ジムであることだ。


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