聖書 1


一年のこの時期、キリスト教国でない日本でも、聖書やキリスト教の雰囲気を多少感じることができる。
渋谷の街頭に立てば、サンドイッチマンのような格好をしたおじさんが、『悔い改めよ、神の国を近づいた』などと人びとを諭している。
この名物おじさんのすることは、必ずしも正統的キリスト教のやり方ではないとしても、2000年前、30年だけ生きて死んでいった神人の言葉が、今もさまざまな形で東洋の島国に生き続けていることは事実である。
ちなみに、人類に印刷技術がもたらされたのはおおむね550年ほど前のことだが、爾来、印刷された最大のベストセラーは何かといえば、それは疑いもなく『聖書』である。
もともとグーテンベルクは、聖書を効率的に印刷したくて活版印刷を発明した。彼はその発明のために借金を重ね、返済が滞って機械を差し押さえられることあったという。
だが、彼の願いは現実のものとなって、今ではわれわれは簡単に、廉価な聖書を手に入れることができる。


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