改革 3


日本経済の状況は、決して明るくはない。
家庭にたとえるならば、一家の主人は月に40万円ほど稼いで来るが、しかし70万円を使う生活を改めることができない。 
妻は毎月毎月、苦心惨憺、どこからか30万円を借りてきて補填している。ダンナはそのことを知らないはずはないのに、何とか回っているからと依然呑んだくれ、生活を改める気は毛頭ない。
この際、妻が30万円を借りて来られなくしなければダンナの目を醒ます方法はないのだが、借金はすでに一生かかっても返せない額にまで達している。
これが表に出ると妻は離婚されてしまうので、このままそっとしといてくれ、という人びともいる。
そういう人びとにはまた、金貸し屋から月々の賄賂が届くのである。お金であったり、票であったり。
だから、改革などやってもらっては困る。妻(国民)のため、家族のためといろいろな理由をつけながら、彼らはもちろん、改革潰しに必死だ。


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