王朝 5


 どのようにして、特定の一族がここまでの悲劇に見舞われるのか……。それは偶然かもしれない。一族が富や権力に奢った結果なのかもしれない。
 しかしここに、これらの悲劇とともに常に語られる一つの事実がある。それは、ケネディ元大統領の父パトリック・ケネディの資産形成過程と関係がある。
 貧しいアイルランド移民であった彼は、酒の密造や金融(株価)操作、マフィアとの結託等々、あらゆる違法手段を駆使して巨大な資産を形成していった。単に法を犯したというだけでなく、多くの人びとに塗炭の苦しみを舐めさせたに違いない。JFKは選挙においても、マフィアを使った。そのマフィアに充分な礼を尽くさず、却ってこれを冷遇したことが、暗殺の原因の一つであったと一般にいわれている。
 こうして、ケネディ家の栄光と悲劇を思うとき、私の理性はさまざまな可能性を考えるにしても、私の感性は一つの法則を思い出さざるを得ない。最終的に、ダルマにかなった行為は幸福を、そうでない行為は不幸を伴うという法則。一見しただけでは分からない。一時的に免れたような気がするかもしれない。だが、時の経過とともに、この法則は密やかに成就する。


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