第七回 〜タイ バンコク・カンチャナブリ〜 三日目


 この日、午前中に向かったのがダムヌンサドゥアック水上マーケット。ここまで来れば、実際のタイ人の生活が見れますよ、という事前の現地代理店の説明どおり、ボートのなかから運河沿いに見る光景は、生の生活そのもの。家のなかでくつろぐ姿まで見えてしまって、この人たちにお礼をしなくていいんだろうか、あるいは、観光業者が彼らに何らかの補償なりお礼なりをしているのだろうかと心配してしまう。
 美味しい、あまりに美味しい現地のお昼をいただいた後、バンコクの西130キロ、ミャンマーとの国境近くのカンチャナブリに向かう。数々の美しい滝や洞窟が点在するこの地は、アレック・ギネスの名演と「クワイ河マーチ」の『戦場に架ける橋』で知られている。
 この鉄橋を皆で歩いて渡っていると、突然、汽笛のような音が……。そんなバカな……と思っていると、なんと、実際に列車がやって来た。
「一日に一度か二度、こうして列車が来ます。ラッキーでしたね」というのが、ガイドさんの説明。日本軍が捕虜を虐待しながら作らせた鉄橋は、今も改修して使われていたのだった。
 その後、カンチャナブリの森林地帯に分け入ったわれわれは、象園の象に乗せてもらう。象が森に分け入っていくと、象使いは木の葉をとり、帽子を編んでくれる。さらに象はザバン、サバンと河に入っていって、われわれを驚愕させた。特に、母象に連れられた子象は、鼻だけ出し、体は河のなかを浮き沈みしながら器用に泳ぐ。その姿が可愛くて、みな大はしゃぎとなった。その後、一頭の象は、われわれのバスに乗ろうとして入り口を塞ぎ、動かない。
 この日の宿泊は、フェリックス・クワイ・リゾートホテル。広大な敷地内を、地図を持って移動するが、みな迷子になる。
(クリックで画像拡大)
030314-1

 

030314-2

 

030314-3

 

030314-4

 

030314-5

 

030314-6

 

030314-7

 

030314-8

 

カテゴリー: 大いなる生命とこころの旅 パーマリンク

コメントを残す