世界情勢 1


 他のすべての仕事をうっちゃって、講演の準備を進めている。これほど時間をかけなければならない理由の一つとして、今回の内容に国際情勢がからんでいることがある。
 2000年の9月11日以降、それまで潜在していた世界の問題が一気に噴出したような観がある。それは、昨年参加した国連の世界宗教者会議においても、さかんに議論された。現代の世界情勢は、政治・経済だけではなく、宗教の理解なくしては語れないものになってしまったのだ。混迷した政治・経済を宗教が救うというのではなく、宗教そのものが政治・経済の混迷を深める結果になってしまっているのである。
 日本にとって、火急の問題は北朝鮮の脅威かもしれないが、世界の目はイラクに注がれている。先日、長年にわたって元国連査察官を務め、現在はアメリカによる戦争を阻止する立場にあるスコット・リッター氏にお会いする機会があった。彼は言う。イラクに存在するとされる大量破壊兵器は“幻影”であると。その上で、アメリカは適切な法的プロセスを経ることなく開戦を決意している、というのが彼の主張だ。


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