インドの旅4


あまりの苦痛に、なんとか車を仕立て、最寄りの皮膚科を受診することにした。
最寄りといっても、車で1時間、街にでなければならない。
土埃の中を車が進み、揺れる度、衣服が肌にすれ、耐えがたいので、
両手で衣類をぴたりと肌に押しつけることになる。
下をうつむいたまま、ときどきうーっと声をあげると、
運転手はよほど重病人を乗せたと思ってか、
スピードをゆるめてくれたりする。
日本でも皮膚科を受診したという記憶はないのに、
ましてインドである。
どのようなことになるのか見当もつかないが、
苦し紛れとはまさにこのことだ。
だがそれも、目指す皮膚科が意外と近代的な建物に入っていたので、
やや不安が薄らいだ。
受付嬢が端正にサリーをまとい、パソコンを打っているのをみて、
もう少しだけ不安が和らぐ。
さすがIT産業の国、そう、この国はいまや、先進国の仲間入りをしようとしているのだ!
だが、待合室にいた私を呼びにきた用務員のおやじが当の医師であったことが判明したとき・・・


私の不安は一気に倍増した。
ところで、あの震災から一年、祖国を離れてこうしているのが自分でも信じられない。
苦しみながらもこの日、儀式においても、祈りにおいても、
自ずと力が入る。


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