『大いなる生命と心のたび』2


サイババ・アシュラムを訪ねた2009年、
なんと年末にもう一度インド旅行を行なった。
私が皆さんに瞑想を教える以上、しなければならないことがさまざまあって、
頭上に聖なる荷を載せ、聖サバリ山を裸足で登攀することがそのうちの一つであった。
そのための儀式に皆さんにも立ち会っていただき、
また、古都ガンガイコンダ・チョーラプラムでは
高さ3メートルはあろうかというシヴァ・リンガムにお米を捧げる儀式
(アンナ・アビシェーカム)を行なった。
実はかつて、このときの旅の模様を、ブログに書いたことがあった。
2009年12月12日から2009年12月15日-1までのものが
当時掲載された部分であるが、
理由があって、文章を書いたまま今日まで掲載を中断していた。
そこで、突然で恐縮だが、そしてやや長くなるが、
以下、謹んでこれを続けさせていただくこととしたい。
2009年12月15日(旅の4日目-2)
(2010年2月12日のブログより続く)
シヴァ神に捧げる祭礼が一通り終わり、
今度は女神パールヴァティに儀式を捧げる。
その間も雨が降り続いていたので、
われわれは濡れながら、水たまりのなかを裸足で移動することとなった。
こんなことをしたのは、小学校のとき以来のような気がする。
女神パールヴァティにもアビシェーカムを捧げ、
お衣を真新しい絹のサリーに変えさせていただいた後、
ふたたび水たまりのなかを移動してシヴァ・リンガムの前へ。
すでにこの時点で午後1時を回っていたが、
ここで初めて、大量のお米をシヴァ・リンガムにおかけする。
そして今度は、その米でシヴァ神を“着飾らせる”。
僧侶たちはたっぷり時間をとってこれを行ない、
結局、すべての儀式が終わったのは午後4時。
寺院を出発したのは午後4時半であった。
われわれはこれから“昼食”のため、クンバコーナムに向かわなければならない。
そのために小型のバスに分乗し、片道1時間の旅にでる。
そうしてまた、帰ってくるのに1時間。
ふたたび大型バスに乗り換え、それからティルヴァンナマライに向かった。
CIMG1505

シヴァ神大寺院の風景
17

天界の、王らの戯れ……
18

シヴァ神に捧げる、炊きたてのご飯をほぐす
IMG_1303

シヴァ神に捧げるご飯を運ぶ

時間が押して、皆さんには申し訳ないことだったが、
しかし儀式自体は素晴らしく、通常では与れないものだった。
今回の儀式は、これからわれわれが直面するであろう日本と世界の天変地異、
および食料危機の回避を願ったものだったが、
そのときふつふつと湧いてきたのは、
将来、どんなことがあっても、世界中の飢餓を撲滅……


とまではいかなくても、減少させる。
年末や年始の寒い時期、家や食べ物がない人をなくさせる。
そんな気持ちを抑えることができなかった。
             
ティルヴァンナマライには、夜の12時近くに着いた。
が、シヴァ神にお食事を差し上げた後、
ホテルに用意されていた食事は美味なことこのうえなく、
われわれは日付が変わってからこれに舌鼓を打ったのだった。
P1010089

美味しい昼食1
P1000916

美味しい昼食2


カテゴリー: 大いなる生命とこころの旅 パーマリンク

コメントを残す