第11号 - 第20号
第21号 - 第30号
第31号 - 第40号
第41号 - 第50号
第51号 - 第60号
第61号 - 第70号
第71号 - 第80号
第81号 - 第90号
第91号 - 第100号
第101号 - 第110号
第111号 - 第120号
第121号 - 第130号
第131号 - 第140号
第141号 - 第150号
第151号 - 第160号
第161号 - 第170号
第171号 - 第180号
最新号 (第182号 2024年9月4日配信)
『パリハーラムの傘 2』ニュース番組で全国の天気を見るとき、沖縄のあの方はどうしておられるだろうか、長崎のこの方は、仙台、札幌、旭川のあの皆さんは……などと思い巡らさずにはいられない。
特に今回のような広範囲に及ぶ台風被害があったときはなおさらだ。
そのなかのお一人(仮にAさんと呼ぼう)から、意外なメールをいただいた。
Aさんの言われるには、四国では今回の雨・風はそれほどでもなかった。
しかしその前のひと月以上、雨が降らず、猛烈な日照り続きで、異様な状態だったというのである。
「例年であれば、夕立が来るなど、少しは潤うものですが、底抜けの晴天がここまで続きますと草が枯れ始め、精神的にも参ってしまいそうでした」
テレビの「全国の天気」では分からない、さまざまなことが列島で起きていることが分かる。
Aさんはまた、地震についても言及されていた。
「日向灘の地震が来るすこし前、実は居ても立っても居られない気持ちになって二回ほど、突貫工事のように高知の中村へ向かいました。
黒潮町の波打ち際に立ち、日が沈むまで、南海トラフ地震や津波の事などに思いを巡らせ、祈りました」 実際に地震が来る直前、何かを感じとってこうした行動をとられた方がいたとは、素直に驚きを禁じ得ない。
瞑想によって私たちの感覚が鋭敏になるとヴェーダは語るが、これは感覚の“進化”というより“深化”という言葉が相応しい。
「ところでその近くに『海の王迎(おうむかえ)』という駅名があります。印象的な名前で、深遠な気持ちになります」とも書かれている。
鎌倉時代に後醍醐天皇の息子、尊良親王が流刑されたことから名づけられたというが、本当だろうか。
実は、あの東日本大震災の前後、私にも『ホーマを捧げなさい』との指示が何度かあった。
『大地の母、「海の王」をなだめる』という、印象的な名のホーマだ。
南海トラフ大地震があれば、津波の高さは35メートルにも達するだろうという予測がある。
100年か200年に一度といわれるその襲来に遇った人びとには、そのとき「海から大王が来た!」ように見えたのではないだろうか。
彼らは、知らず知らずの間に『大地の母、海の王』を怒らせたり、またはなだめたりしてきたのか。
古代タミル人と日本人の間には深い関係性があり、実際に行き来すらあったという説があるが、それをリアルに感じるのはこんなときだ。
ちなみに、Aさんが近辺の海岸松原を散策していた時、出くわした神社に古い石碑があったという。
そこには、南海地震による津波が何もかもを流してしまった様子が記されていた。
Aさんはこの神社で何度も瞑想し、祈ったという。
そうした善男善女の祈りが災害を軽減すると、予言には書かれている。
今回の『パリハーラムの傘』について、突然のお知らせだったにもかかわらず、すでに多くの方がご参加いただいている。
感謝にたえないが、そんななか、「自分の貢献は微々たるものだと分かっていますが、それでも神々や聖者は喜んでくださいますか?」という、涙の出るようなご質問があった。
神々でも聖者でもない私にも、彼らが多大に、盛大にお喜びになっていることは分かる。
『おまえの生徒たちによる儀式やチャリティが、苦しんでいる人たちと天界の神々をどんなに喜ばせているのか、おまえたちには想像できないだろう』といった文言が、ときおり予言のなかにも現れる。
いずれにしてもこのパリハーラムは、私たちがご一緒に行なうことになる。
私自身は、予言に書かれたことをそのまま実行するだけだが、皆さんは自由に、ご自分の意志でそうされている。その意味で、比べようもなく尊い。
これに関連して、ヴェーダの金言のなかでも私のもっとも好きな一節は次のものだ。
『成功は、「合理性」よりも「純粋性」によりもたらされる』
このパリハーラムからもたらされる功徳は、お捧げする方の純粋性によっている。
他、皆さんからいくつものご質問・ご相談を受け取った。
別欄を設け、謹んでお答えしたい。