『 この旅は、いや、私の人生の全体は、ある大きな力によって導かれているようでもあった。
これから帰って、これらをありのまま話したら、みんなは信じてくれるだろうか。
へたをすれば、私が今までに築いてきた学問的並びに人間的信用を、全て失うことになるのかも知れない。

だが仮に、すでに私が何かを持っているとしても、それらを全て合わせたものと
今回私が手にしたものと、どちらが本当の真実に近いのであろうか…… 。』